学校の机が小さすぎるのでは
離島や限界集落の教育に注力している身として気になっているのが、校舎・教室・机という学校のハードウエアです。
まず学校の机ですが、いまの子どもが机の上に置く物は格段に増えています。
親の世代と同じように、紙の教科書や資料集を机の上に広げますが、そのサイズは大型化しています。
小中学校はB5版が主ですが、A5版と比べると面積は5割増しです。
板書を写すのも紙のノートで変わりがありません。
筆記具を置くスペースも限られてきますから、最近の筆箱は横置きではなく縦置きのものが主流となっているほどです。
確かに普通教室用机の天板サイズは20世紀末にJIS規格が改正されたことで少し大きくなっています。
昔の物は幅60cm×奥行き40cmでしたが、新規格ではこれが幅65cm以上×奥行き45cm以上と、広さは2割以上増しになりました。
しかしながら、既存の教材類と並行して、授業中に情報端末まで机の上で使って授業を成立させることができるのか、疑問に感じています。
教材ばかり多くて場所の確保と置き場所に汲々するとするならば、本来の生徒や児童が自分で書く、自分で発話するといった自学自習の機会はますます少なくなってしまいます。
みなさんはどのようにお考えですか。
武原由里子事務所ではみなさんのご意見をお待ちしております。
武原由里子