ひまわりのつぶやき12
⑫ “枇杷の花咲く12月” 104歳大往生の祖母を思い出す
初夏になると壱岐のあちこちで枇杷が鈴なりになります。
ところで、枇杷の花を見たことありますか?
実は、ひっそりと優しい香りの可愛い花が咲くのが今頃です。
“枇杷の花咲く12月”と、大正生まれ祖母が言っていました。
調べると、俳句の初冬の季語にもなっています。
祖母は村長をしていた家庭に生まれましたが、子どもが多く、学校に行けるのは、兄弟姉妹の順番だったそうです。祖母の姉は教師になり、妹は保健師になりました。祖母は家事手伝いをして、姉妹の勉強する姿を大変羨ましく思っていたそうです。だから孫の私には、たくさん本を読み、勉強し、教師になることを応援してくれました。
また、祖母の家仕事をいつも横で見ていた私は、なめ味噌・お姫さん団子汁・のっぺい汁など今でも祖母直伝の味を守っています。
一回り以上離れた祖父と20歳で結婚し、義父の世話や慣れない農業もして、5人の娘と7人の孫に囲まれ、100歳まで自宅で元気に過ごしていた祖母は、私の先生です。
“玄関とトイレ掃除は、毎日しなさい!”
今でも祖母の言葉を思いだしながら、過ごしています。